今まで敬遠していたビルダーですが、試しに弾いて見ました。
弾くまでの先入観では、「高額なギターだから良い音がするのは当然、しかし価格に装飾代が入っているのが気に入らないってゆーか見た目優先のギターなんじゃないの?」という感じでした。
そういうわけで、実際に手に持ってみると塗装のクオリティーが格段に良いのが第一印象。US製のCUSTOM(実売30万円台後半)、CE(実売20万円台前半)は当然として、廉価版のSE(6万円前後)でさえ塗装のクオリティは同クラスの物より抜きん出ているから驚いてしまう。
ボディをよく観察すると、メイプルトップ・マホガニーバックの構成はレスポールをイメージするが、バックのマホガニーは薄めで、トップとバックの比は1:1に見えた。メイプルの効きで結構カッチリと鳴りそうな気がする。
ロック式ペグを搭載したモデルだったので……おっと、シンクロナイズドトレモロ付なんですね。なんかますますストラト寄りのアプローチなのかと想像してしまう。
Custom24のレギュラー品と20th Anniversaryを弾いてみた。
弾き始めて思ったこと:初めて触ったギターとは思えないほど弾きやすい
高額なギターに多いことだけれど、このギターもやはり手に馴染む。音のほうもマホガニーネックでありながら、レスポールよりもかなりタイトな音がしてよく言えば「今風」な感じと書いておく。
20th Anniversaryに持ち変えて弾き出すと、これがまたレギュラー品よりもドピーキーで見た目のイメージと異なるから楽しい。
このギターってお上品な見た目なのに、かなりダーティーなロックが出来てしまうわけね。意外だった。ヴィジュアル面でマッチするかは別だけど。
結構気に入って帰宅したわけですが、自宅のTylerを弾き始めたら、やはりTylerは別格にワイルドなものだから、Paul Reed Smithへの食指が消えてしまった。Tylerが相手では分が悪いよなぁ、やっぱし(苦笑)
でも、ジャンル未確定ということで、とりあえず一本買っとくとしたらPaul Reed Smithという選択肢は十分にアリだと思う……というのが今回の結論。やはり定番商品だけのことはある。